ヨーロッパ蘇生協議会(ERC)の2005年ガイドライン日本語版
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■ヨーロッパ蘇生協会(ERC)の2005年ガイドライン(日本語版)
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2005年11月28日、国際蘇生連絡協議会(ILCOR)は心肺蘇生ガイドライン
改定の科学的根拠を集大成した「心肺蘇生と緊急心血管治療のための科学と
治療の推奨に関わる国際コンセンサス2005(CoSTR)」を発表しました。同
時に、アメリカ心臓協会(AHA)とヨーロッパ蘇生協議会(ERC)はCoSTRをもとに
改訂した、それぞれの新しい心肺蘇生ガイドラインを発表しています。これ
らはいずれもデジタル情報としてインターネットを通じて発表され、世界の
蘇生関係者が新しい心肺蘇生の趨勢を理解し、またそれぞれの心肺蘇生ガイ
ドラインを改訂する上できわめて重要な情報となっています。
一方で、心肺蘇生は医療関係者のみにとどまらず、一般市民を含む様々な
背景の人々を巻き込んだ活動として発展しています。その意味で、心肺蘇生
に関する世界の重要情報が英語でしか入手できないとすれば、新しい心肺蘇
生の普及に少なからぬ障害になると考えられます。特にERCの新ガイドライン
については、公式な翻訳版の発信・刊行は予定されていません。このことか
ら、私共は翻訳ボランティアグループを組織し、手分けしてこの資料の翻訳
作業を進めて参りました。さらに日本蘇生協議会(JRC)に相談申し上げまし
たところ、ERCに連絡を取って下さり、その日本語版をインターネットを通じ
て発信できることになりました。
ERCの新ガイドラインはCoSTRやAHAの新ガイドラインと同様、膨大な資料で
あり、私共ボランティアによる訳をJRCにより監訳していただくとしてもかな
りの時間を要するものと考えられます。そこで、まずは私共の翻訳資料をJRC
より公開していただき、利用者のご意見をお聞きしながらよりよい訳に仕上
げてゆく形をお願い申し上げました。皆様がこの資料を十分にご活用下さり、
またより正確でわかり易い訳となるようご意見をいただけますことをお願い
申し上げます。
最後に、ERC新ガイドライン(日本語版)をわが国で広く共有することについ
て寛大なご許可をいただきましたERC各位、またその具体的な方策についてご
指導下さいましたJRC各位のご厚意に深謝申し上げます。
2007年5月
ERC新ガイドライン翻訳ボランティアグループ・一同
相川光広(千葉県救急医療センター神経内科)、浅野 真(王子総合病院麻酔科)、生垣 正(砺波総合病院)、
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連絡先:市立八幡浜総合病院麻酔科 越智元郎
TEL 0897-43-6161, FAX 0897-41-2900
e-mail: GCA03163@nifty.ne.jp・・・・・・