災害に出会うとき(広瀬弘忠、朝日選書 559)

朝日新聞社、東京、1996


プロローグ

第1章 阪神大震災(災害とは何か)

  1. 繰り返される「いま」―神戸大水害
  2. 戦災を越えて
  3. 阪神大震災の災害性

第2章 セントへレンズ山と有珠山
(日本人とアメリカ人の火山災害への対応)

  1. 日米2つの火山災害
  2. 日米の被災者たちは、噴火災害のなかをどう生き抜いたか

第3章 人間性を抑圧する避難生活

  1. 人間の条件
  2. 避難生活は日常復帰への準備期間

第4章 災害時のリーダーシップ

  1. リーダーの条件
  2. 災害に強い災害マネージメント

第5章 史上最長の噴火災害

  1. 青天の霹靂
  2. 最長の噴火災害

第6章 被災者の意識変容
(アンケート調査からみた普賢岳・噴火災害)

  1. 被災者の思いを探る
  2. 災害の進行と被災者の意識変化

第7章 災害を予知するということ

  1. 地震予知の躓き
  2. 事前予知よりも事後の備えを

第8章 現代化する災害

  1. 災害の時代
  2. 災害リスクをどう感じるか

エピローグ(結論と提言)

  1. 予測しがたい災害リスク
    災害の芽を摘む不断の努力を
    スケープゴートづくりを阻止する
    災害時の自罰的心理を見過ごすな

  2. 防災システムのありよう
    時間は過去の防災対策を裏切っていく
    災害対応を管理する現地司令塔の必要性
    防災力は重複の無駄があってよい

  3. 民間パワーの活用
    NGO、NPOの活用と権限の委譲
    心的外傷後のストレス障害への配慮
    災害救援者のメンタル・ケアも必要

  4. 災害に備えるために
    防災教育を充実
    災害情報の公開を積極的に


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