材料部防災マニュアル(案)


T.被害状況の確認と報告

1.災害発生時は早急に,材料部内の設備,備品,滅菌器材,ディスポ製品の破損状況等 を調査し,婦長又は代行者が災害対策本部に報告する。

2.婦長又は代行者は器材の破損状況,使用可能な数量を把握する。災害の状況により 不足物品の調達を図る。

3.医療器械操作員は中央配管,備品,器械などを点検し,破損の有無を把握する。


U.機器・物品

1.滅菌装置

 1)高圧蒸気滅菌装置

滅菌時間:全工程 1時間20分

使用設備:電気・蒸気

適応物品:鋼製器械類・リネン類(天然素材)

 2)エチレンオキサイトガス(EOG)滅菌装置

滅菌時間:6時間+エアレーション24時間

使用設備:電気・ダイサイドガスボンベ・蒸気

適応物品:ポリ製品・不織布・ファイパースコープ

*中央配管にダメージを受けた場合,プラズマ滅菌器は電源があれば使用可能である。滅菌時間75分で毒性がなく,すぐ使用できるので,災害時には有効な滅菌手段である。現在,導入に向けて検討中である。

2.洗浄装置

 1)ジェットウォッシャー

使用設備:電気・水道水・逆浸透水

 2)全自動超音波洗浄装置

使用設備:電気・給湯・蒸気・逆浸透水

3.材料部よりの払出し物品

 1)滅菌器材(在庫数の概算)

セッシ(無)23cm1000本小縫合セット    
〃(無)13cm70本切開縫合〃   
クーパー(直)20本静脈切開〃   
〃(曲40本気管切開〃   
眼科用剪刀(直)40本骨髄穿刺〃   
〃(曲)30本腰椎穿刺〃   
コッヘル(直有)25本導尿〃   
モスキート(曲)30本ガーゼ各種   
持針器10本綿球   
  カット綿   

*単品・セット・ガーゼ等は,各病棟の定数カートにスペアが 4〜7日分入っている。

 2)ディスポ製品

ディスポ注射器: 50ml,30ml,20ml,10ml,5ml,2.5ml ツ反2ml,1ml
ディスポ注射針: 18G,21G,22G,23G,25G(長・短),27G
ディスポ注射針:カテラン針,翼状針,留置針
浣腸器,血液ガスキット
エックステンションチューブ,三方活栓,フィルター
吸引カテーテル(気管内挿管用,口腔用,小児用調節付,小児先曲り)
カテーテル類(ネラトン,バルン,トロッカー,メディカットCVカテーテル)
気管内チューブ,気管切開チューブ
縫合糸(シルク・ナイロン)
ディスポメス柄付
ディスポ敷布
ゴム手袋
綿棒,サージカルパット
酸素マスク

*ディスポ製品は通常診療の 3日分をストックしている。