「成人と乳児の心肺蘇生法ビデオのご紹介」

いざという時、慌てず対応するために

中村徳子:月刊「健康教室」第50巻12号, 10月号, p.51, 1999(東山書房)

 昨春より市立秋田総合病院中央診療部の円山啓司先生、愛媛大学医学部救急医 学教室の越智元郎先生と3人で乳幼児の突然死撲滅キャンペーン実行委員会を作 り、かけがえのないお子様の命を突然の事故、病気から守るためにインターネッ トを活用しながら全国で乳幼児の救急救命講習会開催等の活動をして参りました。

 この度、秋田市広報課のご好意により、秋田市消防本部、市立秋田総合病院の ご協力で秋田市広報課が制作されました成人と乳児の心肺蘇生法のビデオのダビ ングの許可を頂きました。そして多くの皆様に是非このビデオ見て頂きたいと思 いボランティアの皆様にダビングのご協力をして頂き現在、ご希望される方々へ 実費(全国700円送料込み)でお送りさせて頂いております。そしていざという時に慌てず、勇気を持って行動できるようその時の対応をビデオを通して知っていただきたいと願っております。

 ビデオには、乳児の心肺蘇生法(一人法、保育園等複数の職員がいる場合、も のが詰まった場合)と成人の心肺蘇生法(一人法、ものが詰まった場合)が約21 分の中に集約されています。その他にとっさの場面で間違えやすい行動、通報時 の電話のかけ方や救急隊に引き継ぐまでの対応等も分かりやすく説明されており ます。

 又、円山先生の作成されたビデオの詳しい解説文 「命を救うのはあなたです! 〜心肺蘇生法〜」もあります。 救急隊の皆様が現場に到着するまでの全国平均時間は6分です。しかし異常を発 見してから通報するまでの時間も入れると、救急隊の到着まで更に時間がかかりま す。

 万が一、呼吸停止が起こった場合、直後の蘇生と通報が後遺症を残さないため にも命を守るためにも大切です。しかしその間、何もせずに救急隊を待っていて は命を救うことは出来ません。 又、心肺蘇生法の知識を持っていてもとっさの場合、異常を発見して119番す るまでに時間がかかったり、救急隊が到着するまで待ちきれず、もし近くに病院 があれば園児、生徒を先生の車や徒歩で運ぼうとされるかもしれません。

 しかしその間、何も出来ませんし、途中で急変された場合も対応ができません。 普段から緊急時の通報方法、対応を職員の皆様で話し合い、確認しておくことも 必要ですし、心肺蘇生法の知識と併せて早期の119番通報やその時の電話のか け方、救急隊の皆様がすぐ側に来られるまで、蘇生法を続けるとことが大切です。

 又、判断を誤りやすい行動を事前に知っていることもいざという時の行動を誤 らないために必要です。職場でも消防・日本赤十字にお願いをされて救急法を学 ばれる機会があると思いますが、ビデオも見られて習われた実技や緊急時の対応 を確認されることは習ったことを忘れないためにも、いざという時に慌てず対応 するためにも大切なことです。

 又、救急法の知識は職場だけではなく皆様のご家庭や日々の生活の中でも必要 な知識です。かけがえのない命を守るために定期的な救急救命講習会の受講と併 せてビデオを皆様のお仕事、職場、ご家庭でご活用頂けることを願っております。 そしてそれはビデオの制作、ダビングに携わられた皆様の心からの願いでもあり ます。

 ビデオをご希望される方は中村までお申し込みをお願い致します。

お申し込み先

乳幼児の突然死撲滅キャンペーン実行委員  中村 徳子
〒731-0141 広島市安佐南区相田 3-60-3
tel 082-878-9219  fax 082-878-7923  e-mail mammy@alles.or.jp

乳幼児の突然死撲滅キャンペーンホームページ
http://apollo.m.ehime-u.ac.jp/GHDNet/98/i406sids.html

■乳児の突然死撲滅キャンペーン