(保育と保健 5 (1): 59-60, 1999)
SIDSは睡眠中に、突然起こります。そしてお子様の呼吸が余りにも静かに止まります。そのため保育者がお子様のすぐ側におられても呼吸停止直後に気づかれることは難しいですが、決して不可能ではありません。現在、SIDSを完全に予防する方法は有りませんが下記に保育現場でのSIDSの予防法と呼吸停止をいち早く発見する方法及び対応を4つあげます。それらのことを知っていることは、お子様の命をお守りすることと併せて保育者の皆様のSIDSへの不安を取り除くことにもつながります。保育に是非、取り入れて下さい。
乳児と成人の心肺蘇生法のビデオを秋田市消防本部、市立秋田総合病院の協力で、秋田市 広報課が制作されました。このビデオを多くの皆様に見て頂きたいと思い秋田市広報課よ りダビングの許可を頂きご希望される方へ送らせて頂いております。ビデオには、乳児の 心肺蘇生法(1人の場合、複数の人がいる場合、ものが詰まった場合等)と成人の心肺蘇 生法が約21分の中に収録されています。その他に間違えやすい119番通報時の電話の かけ方や救急隊が到着するまでの対応等もビデオの中で分かりやすく説明されています。 又、乳児と成人の心肺蘇生法と対応方法の違いも学べます。職場で消防署・日本赤十字の 指導される救急講習会を受講される機会もあると思いますが、普段からビデオも見られて 習われた救急法や緊急時の対応方法を復習されることは、いざという時に慌てないで対応 するためにも必要なことです。ビデオを希望される方は中村まで申し込んで下さい。
【万が一、保育施設でお子様の呼吸停止に気付かれた場合の行動と注意すること】
★もし園に看護婦が勤務している場合でも、看護婦が駆けつけてお子様を引き継げる状態になるまで、発見した保育士が蘇生法を続けて下さい。
お子様を残して、看護婦を呼びに行ってはいけません(1秒も無駄に出来ません)。
いざという時に対応(心肺蘇生法)できるよう定期的に救命講習を受講しましょう。
他に誰もいない(1人の)場合の救急法は「お子様の無呼吸に気が付いた時の救急法 」を参考にしてください。
救急車が到着するまでは緊迫した状況の中、1分が10分のように長く感じられ焦りも 出ますが、救急車は既に向かっています。どうか頑張って蘇生法を続けて下さい。
★救急車が来るまで蘇生法も行わずに、見ていては絶対にいけません。また蘇生法も行わずに(近くに病院があったとしても)直接、病院へお子様を運んでもいけません。お子様を救えるのは、側にいる皆様です。どうか勇気を出して下さい。
★どうしても救急車が待ち切れない思いになりかけても絶対、お子様を病院へ運ばれてはいけません。救急車はもう近くまで来ています。頑張って下さい。
救急車のサイレンが聞こえてきても、決して蘇生法を中止してはいけません。 また、お子様をかかえて玄関の方へ出てはいけません。
救急隊が、そばに来られてお子様を引き継ぐまで、あと少しです。頑張って下さい。
(お問い合わせ先) 託児ママ マミーサービス 中村 徳子(のりこ)
(乳児の突然死撲滅キャンペーンとSIDS予防活動をしています)
http://apollo.m.ehime-u.ac.jp/GHDNet/98/i406sids.html
http://www.alles.or.jp/~mammy/
連絡先
〒731-0141 広島市安佐南区相田3ー60ー3
tel 082-878-9219 fax 082-878-7923
e-mail mammy@alles.or.jp