東京都の赤十字ボランティアとは?

(7/06/96、eml 1132より)


赤十字の救護ボランティアとは?

 日本赤十字社東京都支部では、災害時における一般市民による救護体制の確立の 一環として、平成3年度より救護ボランティアの育成を行なっています。


東京都赤十字救護ボランティアとは?

 救護ボランティアとは一言でいえば、災害時に活躍するボランティアの集まりです。 赤十字主催の災害救護セミナーを修了することがボランティアの登録条件で、その後 赤十字3大講習(救急法、水上安全法、家庭看護法)への参加、各種フォローアップ 研修等で各自のスキルアップに励みます。
 また、活動実績のうち主なものは、次の通りです。
(他団体との合同事業を含む)

災害地への出動
      兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)被災地への出動

  臨時救護所開設とパトロール
      東京都立多摩動物公園への定期出動
      高尾山(東京都八王子市)元旦救護パトロール
  訓練、イベント等への参画
      東京都防災訓練への参画(平成4年度以降)
      防災フェアへのスタッフ派遣
      都内市区町村主催防災訓練への参画
      地区災害救護セミナーへのスタッフ派遣
      親子の災害サバイバル教室へのスタッフ派遣(予定)


災害救護セミナーとは?

 災害時には一般市民にボランティアとして広く活躍していただきたいと言うのが、 赤十字の基本的な考えです。
 しかし、兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)を例に取ると、発災直後から機動的な 活躍をすることの出来たボランティアは殆ど無いと言っても過言ではない状態でした。
 そこで、平成7年度より災害救護セミナーのメニューを一部改め、発災直後より活躍 できるボランティアの育成を目指し、次のようなことを行なっています。
 また、本セミナーの主催は日本赤十字社東京都支部事業部救護課、すべての運営は 救護ボランティア活動推進連絡会となっています。


災害救護セミナーカリキュラム

昼間コース 2日間 、 夜間コース 4日間  計16時間以上

  災害救護学習@  赤十字の起こりと日本赤十字社について
  災害救護学習A  各種災害のメカニズムや特徴について
  応急処置訓練   日本赤十字社の救急法の基礎的な部分のレクチャー
           (頭部裂傷、上腕骨折疑いなどの応急処置)
           トリアージについての基礎知識(軽症者ほどうるさい等)
  無線通信訓練   無線を使った通信の訓練
           赤十字救護活動専用周波数について
  資機材操作訓練@ 担架(簡易担架、毛布担架を含む)、キャンパスベッド
           テント、炊き出し釜、発電機、その他救護用資機材の操作訓練
  資機材操作訓練A 同@で学んだ事柄の応用
  規律行動訓練   団体で動く際の注意点や規律行動について
  救護所展開訓練  キャンパスベッド、医療セット(Dr,Ns参加時)などを用いての、            避難所運営の展開方法や諸注意など
  ロープワーク   ロープを使った各種ザイルワーク等の基礎知識
  災害救護シミュレーション
           災害救護に関する机上シミュレーション
  災害救護総合演習 災害救護の総合的なシミュレーション
           設定としては、赤十字が各市区町村に配備している
           災害救護用資機材と同一のものを使用し、医師、看護婦
           不在の中でいかに救護活動を行い、傷病者の救護に努め、
           そのときに配慮すべき事柄を考えてもらう。


東京都赤十字救護ボランティアの体系化

T・活動システムについて
@ボランティアコーディネーター
   赤十字と連係を保ちながら、組織の運営に係わり、必要な訓練の企画、実施し、
   リーダーの養成に当たります。
   災害時には、救護ボランティアが行う活動全般の総合的な連絡調整に当たります
Aボランティアリーダー
   平常時には、救護ボランティアの養成のための研修・訓練等の指導に当たり、
   災害時には、コーディネーターの指示により、それぞれの担当ポジションの
   連絡調整および実施にあたります。
B地区リーダー
   平常時には、それぞれ地域に於いて防災思想の普及や活動の連絡調整に当たり、
   災害時には、それぞれ地域においてボランティアの受け入れなど、活動に必要な
   連絡調整および実施に当たります。
C一般ボランティア

U・組織の設置
 救護ボランティアとして登録している者で構成する赤十字救護ボランティア活動推進 連絡会を設置しています。また、活動内容の一つとして会員で部会を作り、調査・研究 活動及び訓練企画(フォローアップ研修など)を行なっています。
 各部会は次のように構成されています。

資機材操作部会、通信部会、輸送関連部会、避難所等運営部会、給食サービス部会
事務部会(事務作業部会、経理作業部会、OA機器作業部会、広報・渉外作業部会)


1997年度の予定

赤十字災害救護セミナーのお知らせ


救護ボランティアへのお問い合わせは・・・・・・

  東京都赤十字救護ボランティア活動推進連絡会
     もしくは  日本赤十字社東京都支部 事業部 救護課

  〒169 東京都新宿区大久保1丁目2−15 日本赤十字社東京都支部内
  電話番号03−5273−6744 ファックス03−5273−6744

  電子メール:酒井(JHM89063@biglobe.ne.jp)まで


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