第3回愛媛救友会(新居浜大会)報告

   竹村武士(愛媛救友会会長)

救急医療ジャーナル 第5巻第2号(通巻24号) p.77、1997


 愛媛救友会では、1996年11月30日、第3回愛媛救友会(新居浜大会)をリーガロイヤルホテル新居浜において開催しました。大会には130人、その後の親睦会には90人の参加を得ました。当会の発足初年度の目標は、県下3地区での大会開催と、会員の全職種の紹介でしたが、本大会でこの目標をほぼ達成することができました。

 大会は、顧問である木村誉司愛媛県立中央病院救命救急センター長の当会への期待の言葉の後、地元新居浜市の佐々木徹消防長の歓迎のあいさつ、続いて会員の発表へと移りました。発表の内容は、陸上自衛隊松山駐屯地の中田庸生業務隊衛生科臨床主任による「自衛隊の災害活動に対する組織の紹介」、同・柏田和俊衛生科長の「阪神淡路大震災における自衛隊衛生活動状況と問題点(一考察)」、愛媛県安全赤十字奉仕団 喜田郁委員長による「一般住民への救急車が来るまでの応急手当の普及状況」、愛媛大学医学部医学生の西井鉄平 救急災害医療研究会代表による「同研究会の紹介」でした。

事例研究では、座長を顧問の各先生にお願いし、救急隊員等が「高速道における救急事例」、「拡大9項目による救急事例」、「重症者を消防艇による島外搬送」等の発表を行い、顧問会員により活発に意見が交わされました。最後に、三谷晃良東予救命救急センター長に「当院における救急車搬送患者の内訳と問題点」と題して、特別講演をいただきました。

 親睦会では、越智元郎 愛媛大学医学部救急医学教室助教授が、インターネットで「救急・災害医療情報ホームページ」(本誌18号「掲示板」に掲載)にアクセスしながら、当会の発足から第2回大会までの経緯を写真を交えユニークに紹介して下さり、皆が和やかに打ち解け合い、盛会のうちに終えることができました。

 当会発足当初270人であった会員数も回を重ねるごとに増え、現在では、 323人となりました。

 今年の運営委員会では、5月24日に県医師会館で、平成9年度総会と第4回松山大会を開催することでなく、女性会員を増員して内容をよりソフトにしようという「女性や各職種の役員等の増員」や「医学会等発表者への助成」等の一風変わった発案もありました。

 まだまだ会員のレベルアップとまではいきませんが、今後は資器財の取り扱いやシミュレーション等も取り入れ、楽しみながら活動を続けたいと思います。なお、全国の救急救命士会等から資料や会報の送付等いろいろとご指導をいただいたこと、また大会開催に当たり、地元消防本部等の皆様にご支援、ご協力いただいたことを紙面を借りてお礼申し上げ、報告を終わらせていただきます。


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