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腎臓結石とは

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1) 腎臓結石とは?

2) 尿路結石の症状

3) 尿路結石の原因

4) 原発性副甲状腺機能亢進症とは

腎臓結石とは?

尿路結石の歴史は古く、約7000年前の古代エジプトのミイラの中からも見つかっています。主な成分はカルシウムですが、これにはシュウ酸カルシウムとリン酸カルシウムがあり、この2つで尿路結石の80%以上を占めます。この他には、痛風の原因ともなる尿酸や、ある種のアミノ酸(シスチン)や、尿に細菌が入って感染を起こした時(腎盂腎炎)にできやすいリン酸マグネシウムアンモニウムなどがあります。

年間どのくらいの人が尿路結石に悩まされるかというと日本では人口10万人で約53人位。また、一生涯の間に100人のうち4人が一度は尿路結石になると言われています。

尿には種々の物質が溶けて体外へ排出されるわけですが、"コーヒーや紅茶に砂糖を入れすぎると濃度が濃すぎて溶けきれない"と同様に、尿中でも種々の物質が溶けきれずに析出して核ができ、次第に結石としての形をとってきます。この現象は腎臓の乳頭部という尿のしみ出してくる所で起こるのですが、石が乳頭部を離れて、腎杯や腎盂で詰まってしまったり、更に移動し尿管に落ちてくると症状がでてきます。

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尿路結石の症状

突然、脇腹が激しく差し込むような痛みに見舞われ、エビのように体を曲げて病院へ向かう場合が多いです。これを疝痛(センツウ)と言います。血尿(目で見えない潜血のこともある)が出たり、嘔吐を伴ったり、下腹部や大腿部に痛みが走ることもあります。

結石が小さいと尿の流れとともに少しずつ尿管を降りてきて痛みも下腹部に移動してきます。膀胱の近くの尿管まで降りてくると、尿をしても出にくかったり、何となく尿が残った感じがしたりします。一旦膀胱に落ちたらあとはほとんど自力で出てきます。しかし、少し大きな結石になると腎盂や尿管の途中で止まってしまうことがあります。この場合、しばらく痛みは続くのですが、次第に痛みがなくなり、そのまま放置してしまうと尿が流れなくなり、腎臓が働かなくなってしまうこともあります。

尿路結石と言われたら、症状が無くなっても必ず泌尿器科に受診するようにして下さい。

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尿路結石の原因

尿路結石の約60%は原因不明の特発性結石症です。1〜2%が遺伝性、残り20〜40%が何らかの原因疾患があって結石ができる場合です。原因疾患としては尿の流れを停滞させるような病気や尿路感染、長期に寝たきりの状態などのほか、ある種のホルモンの影響で結石ができる場合もあります。この内で特に重要なのが原発性副甲状腺機能亢進症です。

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原発性副甲状腺機能亢進症とは

上皮小体(副甲状腺)と呼ばれる米粒ぐらいの臓器が首の甲状腺の裏に4つあります。

ここでは、血中のカルシウム濃度を正常に保つためのホルモン(副甲状腺ホルモン)が作られています。このホルモンは血中のカルシウム濃度が低下すると、たくさん分泌されて、骨を溶かしたり、腸管からのカルシウムの吸収を促進させたりして、血中のカルシウム濃度を上げるように作用します。カルシウム濃度が低下すれば、ホルモンの分泌が低下し、逆の反応が生じるように調節されています。

この病気は4つの副甲状腺のうち、1つが腫瘍化して(腫瘍と言っても悪性は少ない)、血中のカルシウムの値とかかわりなくホルモンを出し続けるために、骨からカルシウムがどんどん血中に移行して、その結果血中のカルシウム濃度が異常に上昇し、尿中にもカルシウムがたくさん出てきて、カルシウムを含んだ結石ができやすくなる病気です。

成人の尿路結石症の2〜5%はこの病気が原因です。逆にこの病気の約半数は尿路結石症を合併しています。尿路結石を作らなくても、骨がもろくなったり、胃潰瘍や膵炎になったりといろいろな合併症がでてきます。治療は腫瘍化した副甲状腺を手術して切除します。

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