WHO国際分類では、健康条件は主にICD-10(国際疾病分類第10版)によって分類され、それは病因論的な枠組みを示している。健康条件に関連する生活機能と障害は、このICFによって分類される。したがって、ICD-10とICFは補完的であり、利用者にはこの二つのWHO国際分類ファミリーをなるべく一緒に利用することを奨めたい。ICD-10は「診断」を提供し、それによる情報はICFによる人々の身体、個人、社会レベルの「生活機能」に関する追加情報によってより豊かなものとなる。診断に生活機能を付け加えることによって、人々や国民のの健康状況に関するより豊富かつ意義ある画像が提供され、意思決定の目的に用いることもできるだろう。
WHO国際分類は国民健康の記述と国際的比較への有益な道具を提供する。死亡(ICD-10により提供される)、及び、健康/健康関連事象(ICFにより提供される)の情報は、国民健康の要約尺度において合わせて用いられ、国民の健康とその分布のモニタリングや異なる原因の寄与の評価にも用いられうる。
上記についての図
ICFの最新状況については、WHOのICFホームページを参照のこと