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社会復帰(希望)者は例外なく透析治療を受けている者であり、透析を受けると活動制限は大幅に緩和され、通常の社会活動には支障がない状態になる。体力的には必ずしも低いとは限らないものの、病歴上、体力の低下している者もおり、作業負荷や残業量は体力に応じて配慮し、過労にならないように注意する必要がある。 (出典:内科診断検査アクセス) 慢性腎不全とは、腎の排泄機能がしだいに低下し生体の内部環境の恒常性の維持が不可能になった状態をさし、血清クレアチニン値が2mg/dl以上あるいはBUNが20mg/dl以上を持続しているものをさしており、糸球体濾過値(GFR)がしだいに低下してきた結果生じる病態である。慢性腎不全の原因疾患には原発性腎疾患と続発性腎疾患があり、以下がその代表的なものである。 @原発性腎疾患:慢性糸球体腎炎、腎盂腎炎、多発性嚢胞腎、腎結核。 A続発性腎疾患:糖尿病、痛風、アミロイドーシス、SLE、慢性腎不全の原因疾患はわが国の調査結果(日本透析療法学会の集計)では、以前は慢性糸球体腎炎が主であったが、近年他の原因疾患、とりわけ糖尿病が増加しており、年度別集計の約10%を占めるに至り、年間透析導入患者では約20%を占めるようになってきたてなお増加傾向にある。 慢性腎不全は、その進行具合により上記のごとく分類されており、治療、管理上の目安としている。